相続の選択を間違えない|相続税や借金の返済に苦しまないようにする

自分には関係ないと思っていてもそうはいかないのが遺産相続となります。
被相続人が亡くなった後、自分が相続人となる立場であれば必ず相続の選択をしなければなりません。

限定承認・単純承認を正しく理解する

まず認識として誤解されやすいのが限定承認になりますが、被相続人に借金があった場合などには限定承認をすれば返済をする必要がなく、財産だけをもらえると思っている人がいます。
しかし限定承認をする場合、プラスの部分だけを相続し、返済には一切携わらなくてよいのかというとそうではなく、わかりやすく言えば、相続した遺産をそのまま返済に充てなくてはならないというものになります。

一方で単純承認の場合、プラスになる遺産を相続した後で借金返済義務が生じるため、遺産を返済に充てても良いし、遺産は遺産で別の目的に利用し、自分の生活の中から返済を行っていくという方法でも良いです。
ここでの認識を間違えて相続の選択をしてしまうと、特に限定承認の場合、後で困りますのであらかじめ把握した上で選んでください。

相続税と借金の返済に苦しまないように正しい選択を

また単純承認をしてしまった場合についてですが、万が一借金があることがわかっている状態で、単純承認をしても、そうでなかった場合であっても相続税の支払い義務は変わらないので、後になって借金が見つかった場合、相続税の支払いと借金の支払いで苦しむようなケースがあります。
そのため、たくさんの借金がある場合には限定承認を選択する人がほとんどではないでしょうか。
相続の選択を一歩間違えてしまうと、その後自分の生活そのものが脅かされてしまうので、可能な限り分割協議を行う前の段階で借金について調べたり、プラスの財産について相続税がどのくらい必要になってくるのかを判断するようにしてください。

相続財産がたくさんあっても相続税などの出費に苦しむケースがある

ご両親がたくさの財産などを残してくれて遺産相続する際にも今後自分の生活が安泰だなどと思っていても、想像以上に出費に苦しまされてしまうケースがあります。
まず遺産相続する場合には、それぞれに相続税が必要となるので、たくさんの相続を受けると、それだけ相続税も大きくなってしまいます。
相続を受ける金額によって相続税の金額も変わってきますが、最大で40%までの相続税を納めなければならないので、対象となるような遺産相続を受けた場合、その中の半分近くが相続税として持って行かれてしまうわけです。

このほか、遺産相続を行った後に被相続人の借金が発覚し、単純承認として相続を受けたために借金返済も同時に並行していかなければならなくなったなどというのも遺産相続の後で出費に苦しんでしまうケースとなります。
それに建築物の相続を受けた場合には、固定資産税を支払っていかなくてはならないので、この部分についても遺産相続の後に苦しんでしまう出費だといえるでしょう。
それぞれの税金に関しては相続人が支払っていかなくてはなりませんが、複数人で相続する場合には相続したすべての人に連帯責任が自動的に発生するようになっているので、何かしらの事情があり、誰か1人でも相続税を支払うことができなければ、その他の相続人が相続税を肩代わりして支払わなくてはなりません。

たくさんの相続を受けて安心だと思っていても後になってから、上記のように出費に苦しんでしまうケースが多発しているので、できるだけ遺産相続の後、出費に苦しむことがないように対策をしながら協議を行い、遺産相続の合意をしなければなりません。